カテゴリ: Wave

寒冷前線通過後、強い西風が吹いて日本アルプスと東北地方でウェーブ条件になり、角田と長野からは500kmが出た。
長野のDuo Discusは長野で21,000ftまで上げた後、西風にのって那須までの200kmを13,000ftでワングライドし、さらに蔵王まで進出した。

板倉のArcusは、5,000ftで男体山風下を探したあと、那須7,000ftからウェーブインしている。ウェーブ下限高度としては、予報と矛盾はしない結果になっている。

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強い西風で東北地方にウェーブが発生し、DG400とArcusが鹿沼と那須でウェーブイン、福島まで往復した。猪苗代湖北の安達太山までは予報通りのウエーブが発生していた。安達太良以北もウェーブが続く予報だったが、実際には両機とも上昇できていない、

DG400は鹿沼9,000ftでウェーブインする直前、7,000ftで上昇できていないので、鹿沼付近のウェーブ下限は7,000ft以上9,000ft以下であり、SkySightのウェーブ断面図と一致する。
Arcusは那須7,000ftで北上中にウェーブインしている。ウェーブ断面図からは、北に向かうにつれてウェーブ下限高度が下がっており、北上でウェーブインしたことと一致する。
YさんのDG400は、足利8,000ftでウェーブインできていない。SkySightの断面図からは、上昇帯はもう少し上だと予想されていた。
この日について言えば、ウェーブ下限高度の予測は概ね正確だったと言える。

DG400パイロットレポート
鹿沼でWAVE IN@9000ft。SkysightのWAVE予報見て、コースやPoint選んで飛びましたが、最初のWAVE INが少し苦労しました。 具体的には7500ftでも弱ーーいWAVEあるのですが、上がれない!周辺探って、強いローター上昇気流で9000ftまで上がって、やっと上がれる整流WAVEに入りました!

その後はSkysightのWAVE予報をスマホに現在位置マークと重ねて表示しながら、コース取り。安達太良アビームの福島市までの往復でした。 
風は予報通り強く!FL200では280度/100kt以上ありました。IASで160km/h (FL200のTASは約1.4倍=220km/h)で飛んでも、復路は、GSが70Km/hで、クラブアングル50度!、、と、予定通り、厳しかったです。

今回は、DRYでいつものように、雲に阻まれる(ギャップが無い、危険&WAVEラインが分からない)ことが無かった点では非常に飛びやすかったですが、、とにかくGSが出ない。。って感じでした。

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赤城の3波から男体山の2波。筑波氏家からの機体も予報されたリフト帯で上昇しており、予報がよく当たった日

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位置はBlipmapの方が合っている
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平地でのコンバージェンスについては位置・高度とも非常に良くあっていたが、山側のコンバージェンスについては位置はあっているものの、SkySightは高度は大幅に低く予測していた。一方、Blipmapは9,000ft以上とほぼ正しい高度を予測している。

コンバージェンス位置は、風速が急変する領域であると同時に3,000mウェーブの真下なので、風の収束と上空のウェーブの両方の影響を受けている。
もう一つの特徴が、コンバージェンス領域(黒実線)でサーマルトップ高度が周囲よりも高くなっていない(むしろ低くなっている)
サーマル強度も同様で、やはり周囲よりも弱い。

北風の中で、北側の気温が低く、南側の気温が高いコンバージェンスなので、北側の空気が下に潜り込んで南側では対流が活発になるはずなのだが、その効果が十分表れていない。

コンバージェンスの効果が正しく反映できていないように見える。


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