カテゴリ: Wind & Clouds

西高東低だが日本海に出来た低気圧が接近してきていた。
関東北部は弱い南風で、前橋から流れ込む北西風との間にコンバージェンスが発生する予報だったが、実際には北西風の流入はなく、関東全域が南風に覆われていた。
北部山沿いにコンバージェンスと思われる雲ができ、その近辺でArcusが上がっている。

今年は北西風の流入が弱く、コンバージェンスが板倉から遠くなる日が多い。



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関東地方は鹿島灘から吹き込む東風の影響が支配的な一日で、予報では影響を受けやすい東側(真壁)はサーマルトップが低く、東風の侵入に伴ってトップの低いエリアが東から徐々に広がるとの予想。
板倉付近は東風流入前の12:00頃は3,500ft、東風が流入しだす14:00-15:00以降は,2500ftとの予想だった。
実際にも、筑波は昼の時点で北東風が入っており厳しい状態だった様子。
板倉機は、風の弱い(風によるサーマルドリフトが殆どない)12:00頃は4,000ft近くまで上がっているが、13:00頃から南西へのドリフトが目立つ(北東風の流入)ようになり、それ以降2,500ft-3,000ftにトップが落ちている。
アメダス風向風速では、ちょうど板倉付近が北東風の前面にあたっており、侵入のタイミングは読み取りづらいが、予報よりもやや早く風が侵入してきた模様。

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関東南岸に秋雨前線が停滞。
南から流れ込む湿った風により待機が不安定になり午後から雨との予報だったが、南風は東京付近までしか入らず、北関東は晴れていた。
妻沼では、14:00ごろまで雲底2,000ft程度のサイクルの早い積雲が発生し1,500ft程度まで上がっていた。
その後、安定した積雲が発生し雲底も上がり、2,500ft程度まで上がる期待があった。
アメダス風を見ると、南岸の南風の北側には東風が入っている。関東北西部の弱風域との間で弱い収束が生じていたのかもしれない。

アメダス & ひまわり
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妻沼から板倉方面
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関東地方平野部の広い範囲に積雲が発生した。
予報では、鹿島灘からの東風が流れ込むエリアで積雲、湘南からの南風が流れ込むエリアがブルーと予想していたが、実際には顕著な南風流入は見られず、その分積雲エリアが広かったのでは無いかと考えられる。

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関東平野の内陸側では(恐らく昇温とともに)徐々にトップが上がっていく一方、房総半島では南風が強まっていくに従ってトップが下がる予報だったが、実際の風速分布では顕著な南風流入は観察できない。


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スライド3

 

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